武術家 小幡良祐
プロフィール
小幡良祐(おばた りょうすけ)
出生:京都府
茨城大学農学部卒業
元・京都府警察官
前・茨城県警察科学捜査研究所 法医係 主任研究員
《出版物・映像作品など》
(株)BABジャパン社発売の書籍「形意拳の真髄(趙玉祥著)」
(株)BABジャパン社発売のDVD「形意拳の真髄(趙玉祥編)・全2巻」
◉現在発売中 DVD『形意拳の崩拳』(BABジャパン・2022年7月20日発売)
◉現在発売中 DVD『形意拳の内功』(BABジャパン・2023年9月20日発売)
◉【DAOI Talks (47): Chinese Martial Arts in Japan w/ Ryosuke Obata】
《映像での発信》
これまでのYoutube 技の解説などが中心 >> チャンネル名 3spiritsryoken
新しいYoutube シーン中心 >> チャンネル名 RAIJIN-FUJIN
《文字での発信》
note「練武知真」連載中(毎週水曜日 更新)
武術等 経歴
高校時代に柔道部に所属。講道館二段。
1988年より、茨城県在住の中国人伝統武術家「趙玉祥」老師に師事。中国伝統武術「形意拳」「八卦掌」を始め、各種武器術や気功法を修行。「接代弟子(代表的弟子)」として現在に至る。
旺龍堂(おうりゅうどう)代表
国際高一級教練員(中華武術国際発展中心)
第10届香港国際武術節 形意拳・金賞第10届香港国際武術節
八卦掌・銀賞第10届香港国際武術節 徒手対練・金賞
これまでの道のり
武術家・小幡良祐は、これまで警察官や科学捜査研究所鑑定員の経歴をもち、事故や事件現場などで数々の人の死に向き合ってきた。生きたいのに生きられなかった人の無念もたくさん感じてきた。
人の死に向き合うと「生きることへの価値」が強烈に鮮明になってくる。
激務で精神が壊れそうになりながらも、当時修行歴20年を超える武術は日常の中に溶け込んでいた。
精神的にギリギリまで追い詰められる日々を過ごしていた、ある休日のこと。人がほとんど来ない山の中で鍛錬していた時、それは起こった。
足下に大地を、頭上に天を、周りに生命に満ちた自然を感じたのだ。その時、「天と地があれば、人間はどこでも生きていける」そう確信した。
その感覚は日増しに強くなり、しばらくして、18年間続けてきた科学捜査研究所の仕事をやめ、武術だけで生きていくことを決意。
2012年、東京にて旺龍堂を立ち上げて今に至る。
戦うための武術でありながらも、人を生かすための武術、人とのコミュニケーションと自己確立、自分自身になっていく武術を伝えようと活動している。
2023年3月、11周年記念として、本ホームページが開設される。
「生命」
「武術」
「天と地と人」
これらのキーワードから、「武を生きる」という言葉をホームページの最初の言葉として選んだ。
伝統技術と技
車派形意拳
九宮八卦掌
各種武器術
武術を通して
私が武術を通して叶えたいこと。
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自己を整え、
自己を解放し、
天地と繋がり、自然を尊び、
人を愛せる人物・・・
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強さと賢さと深い愛を併せ持ち、
現実社会と豊かに繋がりながら、
自分らしく生きて行ける人物・・・
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そのような人物をたくさん育ててゆきたい。
それはその人物だけでなく、その周りの人間をも幸せにする事ができる。
そしてそのような人物が増えてゆくことによって、
自然と社会を幸せな方向へとわずかながらでも動かすことができる。
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自分の心や体がコントロールできない人には、
武術の強さと心身を整える力を与えよう。
弱気な人には強さと自信を。
強気な人には制御と調整を。
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自分の殻から抜け出せない人、固定観念に囚われがちな人には、
武術の心身を解放する力と自由性を与えよう。
形から入り修行した、その先にある自由な境地を。
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自分が生きていることを実感できない人には、
武術の天地と繋がる感性と周囲を見渡せる広い視野を与えよう。
大地があり、天空があり、その間に確かに立っている自分の存在を。
小さき虫から大きな木々までたくさんの生き物に囲まれ、自分もそれら地球の
生命の一つであるという認識を。
自然や生命に対する感謝と慈しみの心を。
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対人関係がうまくできない人や自分のことだけしか考えられない人には、
武術の対人方法と心の在りようを与えよう。
自分に害なす者に対して避ける方法と心身を護る方法を。
自分の言いたいことが言えない人には、心の強さと伝え方を。
うまく周囲と繋がれない人には、他者を受け入れ和合する感性を。
根本に愛を持ちつつも、害されることのない知恵を。
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これらの全てが武術にはある。
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近日中のスケジュール一覧は、旺龍堂HP内のスケジュールをご覧ください。
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旺龍堂では、段位制を導入しており支部設立への道も開かれています。
強さへのアプローチ
小幡良祐は、旺龍堂という武術教室にて、以下の強さへとアプローチしています。
(1) 心とカラダを通して、自己を確立する(←click here)
①自信・・・心と身体を鍛えて強くすることによって、奥深いところから自信をつける。
②如何なる状況でも対応できる心と体を作る
・・・武術は「争い」という過酷な人間関係を原点としているので、いざという時に動ける臨機応変な心と身体を『リアルに』作り上げます。
それは日常生活における人間関係を円滑にすることにも役立ちます。
自己確立は「孤立」ではありません。
自分の本性を知り、個性をもって豊かに社会とつながる。
そのような人間力を養成してゆきます。
(2) カラダと心を使った人間の可能性の探求をおこなう(←click here)
武術は本来、危機的状況からの無事生還を目的として開発されてきたものであり、
そこには・・・
○高度な身体運用
○意識の使い方
○心の調整
○他者とのコミュニケーション
○伝統的思想哲学の体現
など、「人間」についての膨大な知恵と知識が集積されています。
これらを学ぶことにより、自ら開発し、調整して、「人間としての総合力」を向上させてゆきます。
(3) 自分が一つの生命であることを自覚する(←click here)
形意拳や八卦掌は、姿勢を重視し、大地の反動力を利用することから、「心を天につなげ、体を地につなげる」という感覚が『リアルに』必要となります。
すなわち『天地人合一(天と地と人がつながる)』の感性を養うのです。
それは人間が一人で生きているのではなく、多くのものとつながって生きていることを自覚させます。
またこれらの武術では、身体を動かし、全身に気を満たし、意識を働かせ、心を活躍させることによって、自分が一つの『生きている命』であることを実感させてくれます。
そして自分の生命を大切に思う心は、他の生命への慈しみの心を育むのです。
参考動画
車派形意拳
Traditional Kung Fu “Che Style Xing Yi Quan”
中国伝統武術・車派形意拳《進退連環拳》
『踏み込みの力(推進勁)』と『波のような全身連動力(翻浪勁)』で強力なパワーを発揮する
「天地の間に我は立つ」という自己確立を基本概念とする。大地からの反動力を波のような体使いで拳・掌へ伝えて、大きな打撃力を得る。前進しながら積極果敢に攻めるのを常とする。精神を奮い立たせて心理的テンションを向上させて活力を得る。身体と心を整えて、高揚と調和という異なる2つの状態のバランスを図る。
【車派形意拳伝承系譜】
李洛能→車毅斉→樊永慶→楊永尉→王喜亮→趙玉祥→小幡良祐
九宮八卦掌
The maetial art of dancing freely between the sky and earth,using the power of the spiral
螺旋力をもって天地の間を自由自在に、心と身体を舞い踊らせる美しい武術
円の中心を意識して、円周を歩くという訓練法が特徴的な武術。安定したスムーズなフットワークに加えて、しなやかな全身連動で動くことから「龍が舞うよう」と称されます。いざという時は円を描くように相手のサイドや背後に回り込んで戦います。
さらに円心に集中することにより、自身を虚の存在と化し、心と身体を軽やかにして大きな自由を得るという境地へと至る修行法でもあります。
《九宮八卦掌の伝承系譜》
董海川→史継棟→韓福順→呉峻山→張法夢→王喜亮→趙玉祥→小幡良祐
武器術
Weapons 武器術
刀剣棍槍(刀・剣・棒・槍)などの武器術
武器術は武器を使った戦闘術としての価値はもちろんのこと、効果的な身体トレーニングとしての効果もあります。特に体幹や体軸を鍛えるのには最適なワークです。また武器を手にすることで自然とモチベーションが上がり、心の活力強化に繋がります。中国伝統の刀・剣・棍・槍・三尖両刃刀・特殊武器(子母鴛鴦鉞・風火輪)を教えます。
会員になるには
無料会員・正会員(有料)、2つの会員登録が可能です。
1,無料会員
無料会員として、公式LINEにご登録いただけます。教室情報、イベントなどのご案内を年に数回行っております。
2,正会員
正会員になると、以下の特典があります。
・段位制の受験、認定への権利
・会員特別価格でのイベント案内
・個人レッスンの特別料金
・毎月、会員限定のメール案内のお届け
・年に1回の表宴会、親睦会へのご案内
・青龍八卦掌のインストラクターへの権利
メールや連絡先の登録、および入会規則の承認、入会費・年会費が必要です。
入会費1万円・年会費六千円
直接お会いした際に、正会員への希望をお声かけください。
真の強さとは
武術は、元々身を守る為の戦闘技術として発展してきました。
特殊な力の出し方や、効果的な鍛錬法。
人体構造の研究から、気の概念の導入。
果ては武器術まで、他者と争って勝ちを得る・・・すなわち生き残る為の知恵の集積。
それが本来の武術です。
しかし現代社会において、武術を戦闘術として日常的に使うシチュエーションはほとんどありません。
では、現代社会において武術を学ぶ意味とは何でしょうか?
いろいろな考え方はあると思いますが、私はこう思います。
『人が自分らしく生きるため』であると。
自分らしく生きるのが難しい閉塞的な社会環境の中、その「自分らしさ」さえ分からなくなっている方は大勢いらっしゃると思います。
時には、生きてゆくことについて虚しさを感じたりすることもあるでしょう。
そのような状況の中で本当に必要な「強さ」とは何か?
それは単なる戦闘術としてだけではなく、
自分を理解し、他人を理解し、
自分を向上させ、自己を確立しつつも、他人や社会と豊かに繋がれるチカラ。
どのような環境においても『自分』でいることができて、
その『自分』をもって周囲の人たちと有意義に交流することができる。
そのような能力こそが『真の強さ』であり、
その境地こそがその人にとっての『最強』であると考えています。
私は武術の指導をとおして、みなさんと共に、そんな真の強さを求める道を歩んでいきたい。
武術は『長所を伸ばしていく』もので、個性を大切にします。
ぜひ武術の修行を通じて『自分らしさ』を見つけてください。
三大内家拳の一角として著名な形意拳。
その特徴は【一撃で相手を倒した】という
形意拳の達人の逸話が示す、一打の威力にある。
協力:All profile pictures are by Atsuro Sakata(写真家 坂田篤朗).Calligraphy is by Misora(書道家 愛光).